2013年4月18日木曜日

プリンタ・トナーおよび他のSNMP問題の診断方法



PaperCutは、SNMPを使用して様々なプリンタの情報を取得することができます。取得できる情報としては下記のものがあります。

 ・ トナー・レベル
 ・ プリンタのタイプ/モデル
 ・ シリアル番号

この情報は管理者画面のダッシュボードに表示されます。さらにトナー残量が指定した値より低くなった場合は自動的に管理者へ通知を送信することもできます。
要件を理解するために、また想定通りに動作しない場合は、下記に記載する事項を確認してください。

【注記】 PaperCut Ver.19.0以降、PaperCutはトナー残量、モデル、シリアル番号の取得にSNMP V3をサポートするようになりました。
    「プリンタ詳細」画面の「トナー・レベルなどプリンタ・スタータス取得にSNMP v3 を使用」にチェックをつけ、
    関連する情報を入力することで対応させることができます。


要件
● PaperCut はオペレーティング・システムからプリンタのIPアドレスもしくはホスト名が特定できること
● SNMP version1 (SNMP V3 が無効化されている場合にデフォルトで使用) 、
  PaperCut プリンタのSNMP Community String を知っている必要があります。(デフォルトの「public」が設定されている場合を除く)
● SNMP V3 の場合、セキュリティ設定情報はネットワーク・プリンタのSNMP V3設定と一致するように
  「プリンタの詳細」ページから正しく設定する必要があります。
  これには「コンテキスト名」「ユーザ名」「認証パスワード」「プライバシー/暗号化パスワード」「認証プロトコル」「プライバシー/暗号化プロトコル」が
  含まれます。
● SNMPトラフィックを許可するために、UDPポート161 をサーバとプリンタ間のファイアウォールで開放されている必要があります。
● PaperCutがトナー・レベルに関する情報を取得するためには、プリンタは標準のSNMPプリンタMIB RFC 1759 および RFC3805 を
  サポートしている必要があります。



トラブルシューティング
■ プリンタの物理IDが正しいネットワーク・アドレスであるかを確認
PaperCutはオペレーティング・システムからプリンタのネットワーク・アドレスを識別します。
これを「物理ID」と言います。PaperCut上で物理IDを確認する場合、次の手順で確認してください。

1. 管理者Webインタフェースにログインしてください。

2. <プリンタ> セクションを選択し、プリンタ・リストからプリンタを選択してください。

3. プリンタの詳細が開きます。<概要> セクションを選択してください。

4. 「物理ID」にプリンタの正しいネットワーク・アドレスが表示されているかを確認してください。


留意するべき事項
● SNMPはネットワーク・プリンタでのみ機能します。物理IDの形式は次のようになります: net://<printer-network-address>
● WSDポートが表示されている場合、PaperCutサーバはプリンタのIPアドレスが識別できません。
  サーバ上のすべてのプリント・キューは「標準TCP/IP ポート」もしくは「PaperCut TCP/IP ポート」のいずれかを使用していることを確認してください。





























■ 物理IDが表示されていない、もしくは間違った物理IDが表示されている場合
1. PaperCutをインストールしているプリント・サーバを再起動するか、サービス「PaperCut Application Server」を再起動してください。

2. 再起動しても物理IDに変化がない場合、Print Provider のデバッグ・モードを有効化してください。

3. 再度「プリンタの物理IDが正しいネットワーク・アドレスであるかを確認」を行い、デバッグ・ログを取得してください。
  print-providerのデバッグ・ログを一緒に下記のデータを弊社までお送りください。

  ・ Windows: プリンタ設定のレジストリをエクスポートしてください。regedit を使用してキーをエクスポートしてください。
    (プリントのエントリを右クリックし、エクスポート・オプションを選択): HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Print
  ・ Mac/Linux: CUPS設定ファイルのコピー(例: /etc/cups/printers.conf)
  ・ Novell: プリンタ・データベースのバックアップのコピー(例: /var/opt/novell/iprint/padbtxt.xml)



■ プリンタで SNMP とその適切なバージョンが有効になっていることを確認
通常、SNMP設定はプリンタのWebインタフェース経由で管理されています。
多くの場合、プリンタはSNMP version 1/2c が有効になっており、デフォルトのコミュニティ文字列は「public」が設定されている状態で出荷されます。
(SNMPの世界では、基本的にコミュニティ文字列は平文のパスワードです。)

PaperCut がプリンタのトナー・レベルやモデルを特定できない場合、プリンタでSNMPが有効化されているかを確認してください。
SNMP version1 を使用する場合、SNMP v1 / v2 が有効化されていて、
コミュニティ文字列「public」に対して読み取りアクセスが有効化されていることを確認してください。
異なったコミュニティ文字列を使用している場合、設定キー「printer.snmp.community」を編集することで簡単に変更できます。(PaperCut Ver.16以降)

注記: これらの手順はハードウェア・チェック用のSNMPコミュニティ文字列の変更とは異なります。
    SNMP version 3 を使用する場合、プリンタでSNMP v3 が有効化されていて6つの設定項目
    (コンテキスト名, ユーザ名, 認証パスワード, 認証プロトコル, プライバシ/暗号化パスワード, 認証プロトコル)が
    すべて正確に「プリンタの詳細」ページに設定されているかを確認してください。



■ SNMPトラフィックがブロックされていないことを確認
SNMPプロトコルはポート番号「161」のUDPを使用しています。
ファイアウォールやルータなどのネットワーク機器でPaperCutサーバからプリンタへのUDPポート161が許可されているかを確認してください。




SNMPのデバッギング
上記トラブルシューティングの結果はすべて正しいにも限らずPaperCutが特定のプリンタからSNMP情報を取得していない場合、
下記の手順に従って snmp-tool を実行して診断情報を取得し弊社までご送付ください。

【PaperCut ver.18.x 以前をご利用の場合】
1. PaperCut が実行されているサーバに管理者としてサインインしてください。

2. コマンド・プロンプトを開き、PaperCut Server Command が入っているディレクトリへ移動してください。
  ・ Windows: C:\Program Files\PaperCut MF\server\bin\win
  ・ Mac: /Applications/PaperCut MF/server/bin/mac
  ・ Linux: /home/papercut/server/bin/linux-x64

3. 問題のあるプリンタ毎に下記のコマンドを実行してください。(IPアドレスはプリンタ本体のアドレスです。ファイル名は任意です。)
   server-command snmp-tool 192.168.1.20 dump > savepath\myprinter.txt

4. 問題があるプリンタ毎に次の詳細を収集してください。
  ・ 上記のコマンドで生成したテキスト・ファイル
  ・ プリンタのモデル(機種名)
  ・ コマンド実行時のトナー残量(プリンタ本体のWeb管理画面からトナー残量のスクリーンショットを取得)
  ・ デバイスのシリアル番号

  【注記】トナー残量はサーバ・コマンドから取得することも可能です。server-command snmp-tool 192.168.1.20 toner

5. 4の詳細を弊社までお送りください。


【PaperCut ver.19.x 以降をご利用の場合】
1. PaperCut が実行されているサーバに管理者としてサインインしてください。

2. コマンド・プロンプトを開き、PaperCut Print Provider が入っているディレクトリへ移動してください。
  ・ Windows: C:\Program Files\PaperCut MF\providers\print\win
  ・ Mac: /Applications/PaperCut MF\providers\print\mac
  ・ Linux: /home/papercut/providers/print/bin/linux-x64

3. 問題のあるプリンタ毎に下記のコマンドを実行してください。(IPアドレスはプリンタ本体のアドレスです。ファイル名は任意です。)
   pc-print-monitor -h 192.168.1.20 -W 1.3.6.1.2.1.43 -o savepath\myprinter.txt

4. 問題があるプリンタ毎に次の詳細を収集してください。
  ・ 上記のコマンドで生成したテキスト・ファイル
  ・ プリンタのモデル(機種名)
  ・ コマンド実行時のトナー残量(プリンタ本体のWeb管理画面からトナー残量のスクリーンショットを取得)
  ・ デバイスのシリアル番号

  【注記】トナー残量はサーバ・コマンドから取得することも可能です。server-command snmp-tool 192.168.1.20 toner
      Server Commandが入っているディレクトリへ移動し、上記コマンドを実行してください。

5. 4の詳細を弊社までお送りください。



SNMP V3のデバッギング
PaperCut Version19.0 以降、PaperCut アプリケーション・サーバ(プライマリ・サーバ) はSNMP Version 3 をサポートしました。
前述した snmp-tool を使用したダンプファイルとトナー情報取得のコマンドを実行するために、
SNMP V3 設定情報を設定するための新しいオプションがあります。
下記は東芝製デバイスのSNMP v3 ダンプを取得する例です。

 server-command snmp-tool toshiba-hostname -v3 -u admin -a MD5 -A authpassword -x DES -X privacypassword -n MFP dump > savepath\myprinter.txt

下記は東芝製デバイスからSNMP V3 トナー検索を実行する例です。
 server-command snmp-tool toshiba-hostname -v3 -u admin -a MD5 -A authpassword -x DES -X privacypassword -n MFP toner

コマンドには次のオプションがあります。

 ・ -?,—help help
 ・ -a,—authproto <arg> auth protocol = MD5|SHA
 ・ -A,—authpass <arg> auth password
 ・ -b,—byte-order-reverse reverse byte order
 ・ -c,—community <arg> community name
 ・ -n,—contextname <arg> context name
 ・ -o,—once poll or just retrieve once
 ・ -p,—private private MIB first or not
 ・ -r,—retries <arg> number of retries on failure
 ・ -s,—show-all show more status
 ・ -t,—timeout <arg> number of milliseconds
 ・ -T,—timings show timings
 ・ -u,—username <arg> auth username
 ・ -v,—version <arg> SNMP version: 1 | 2 | 3
 ・ -x,—privacyproto <arg> privacy protocol = DES|AES
 ・ -X,—privacypass <arg> privacy password



既知の問題
・ HP LaserJet 8100N - このデバイスはプリンタの管理者Web画面にトナー・インジケータがありますが、数値で情報を提供していません。
  新しいカートリッジと交換した場合その値はリセットされません。

・ ブラザー製プリンタとコピー機 - ブラザー製デバイスはカスタムMIBを使用しています。
  SNMP経由のトナー情報の取得はPaperCut Ver.14.2 から追加されました。

・ リコー社製プリンタとコピー機 - いくつかのデバイスは標準プリンタMIBからトナー・レベルが取得できます。
  次のモデルは問題が報告されています: C420DN, C430DN, C4000, C4001, MPC 3001, MP 6001, 3500, MPC 400, and MPC 2051(すべて海外のモデル名)。
  トナー・レベル検出のためのカスタムMIBのサポートはPaperCut Ver.14.2 から追加されました。

・ シャープ社製デバイス: トナー残量が少ない場合「トナーほとんどなし(Near end of life)」ステータスが表示されます。
  このステータスはシャープ社製デバイス固有のものです。そのためPaperCutは解釈することができず、トナー残量通知を送信することができません。
  プリンタMIBはこのステータスに対して「部分的」な(-3) を表示します。「部分的」は、トナーはいくらかの供給が残っていることを意味します。
  これはトナーの正確な残量についての情報をPaperCutに提供しません。将来的には、この情報を分析するための方法が見つかるかもしれません。



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Diagnosing printer toner and other SNMP problems
https://www.papercut.com/kb/Main/DiagnosingSNMPIssues


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