2021年9月3日金曜日

PaperCutサーバ名とIPアドレスの変更

 PaperCutサーバのホスト名とIPアドレスを変更することは、影響の大きい作業となります。
ある程度の注意と計画性を持って対処する必要があります。
ネットワーク上の多くのコンポーネントはPaperCutサーバのホスト名およびIPアドレスに依存します。
PaperCutプライマリ・サーバのホスト名もしくはIPアドレスを変更すると、
多くのPaperCutコンポーネントがサーバと通信できなくなる可能性があります。

PaperCutサーバではなく、プリンタや複合機のIPアドレスを変更する場合、
プリンタのIPアドレスの変更方法」を参照してください。

・ この記事をすべて一読してから、どのPaperCutコンポーネントをアップデートする必要があるかを検討してください。

・ より使いやすいサーバ名が必要な場合は、DNAサーバにCNAM/alias レコードを設定することを推奨します。

・ 移行のための停止時間を計画し、ユーザに周知するようにしてください。

・ PaperCutサーバ名とIPアドレスの変更前に弊社へお問合せいただくことを推奨します。


アップデートが必要なPaperCutコンポーネント

・ PaperCutエンベデッド・ソフトウェアが実行されているデバイス

・ クライアント・ソフトウェア

・ セカンダリ・サーバ

・ ダイレクト・プリント・モニタが実行されているクライアントPC

・ リリースステーション

・ サイト・サーバ

・ プリンタ展開


その他の注意事項

・ PaperCutとプリント・サーバが同居している環境でサーバ名を変更する場合、
  クライアントPCはどのようにプリント・サーバ上の共有プリンタへ接続するかを確認してください。
  プリンタの接続先をクライアントPCに再展開するか、
  DNSサーバにCNAME(エイリアス)レコードを作成してクライアントPCを旧サーバ名から新サーバ名にリダイレクトする必要があります。

・ PaperCutサーバのホスト名を変更する場合、PaperCut管理画面の<プリンタ・リスト>のプリンタ名を変更して、
  各旧プリンタの履歴が新プリンタに引き継がれるように設定する必要があります。
  プリンタ名を変更しない場合、PaperCutは旧サーバ名に関連するプリンタを別プリンタとして管理します。
  プリンタ名変更方法の詳細は「プリンタ名の変更方法」を参照してください。

・ リモート管理用のPaperCutサーバにアクセスする必要があるかもしれません。

・ PaperCutの設定を変更した後、必ず時間をかけてシステムのテストを行ってください。
  PaperCutアップグレード後のテスト計画が役に立つでしょう。


PaperCutエンベデッド・ソフトウェアが実行されているデバイス

この記事はPaperCutエンベデッド・ソフトウェアを使用している顧客のみ対象です。
PaperCutサーバのIPアドレスまたはホスト名を変更した場合、
PaperCutエンベデッド・ソフトウェアを実行している複合機やプリンタがPaperCutサーバと連携できるように再設定する必要があります。
詳細は「サーバ移行やIPホスト名変更後のエンベデッド・ソフトウェアの設定変更について(まだリンクなし)」を参照してください。


PaperCutクライアント・ソフトウェア

PaperCutクライアント・ソフトウェアは、印刷時に課金するアカウントを選択したり、
残高を確認したりすることができ、環境によってはポップアップ認証に利用することもできます。

組織でクライアント・ソフトウェアを使用している場合、
PaperCutクライアント・ソフトウェアの設定ファイル「config.properties」を編集し、新サーバのIPアドレスとホスト名に変更する必要があります。

「config.properties」をメモ帳などのテキスト・エディタから開き、
「server-ip」と「server-name」から始まる行の値を新サーバのIPアドレスとホスト名に変更します。

編集はクライアント・ソフトウェアの展開方法により「config.properties」のロケーションは変わります。
サーバ起動している場合、PaperCutサーバ上の「<app-path>\client\<os>\」直下にある「config.properties」を編集してください。
ローカル・インストールしている場合、各クライアントPCのインストールフォルダ内にある「config.properties」を編集してください。


クライアント・ソフトウェアをサーバ起動している場合のアップデート方法

PaperCutサーバのサーバ名もしくはIPアドレスを変更した後、
PaperCutサーバ上のクライアント・ソフトウェアの設定ファイル「config.properties」をアップデートする必要があります。

手順

① PaperCutプライマリ・サーバが実行されているサーバへログイン

② サーバ上の下記のconfig.propertiesが配置されているフォルダへ移動してください。

  ・ Windows: <app-path>/client/win/config.properties

  ・ Linux: <app-path>/client/linux/config.properties

  ・ macOS: <app-path>/client/mac/PCClient.app

    PCClient.appを[control]クリックし<パッケージの内容を表示>を選択。
    <Contents>-<Resources>から「config.properties」を開く

③ テキスト・エディタから「config.properties」を開いてください。

④ 「server-ip」と「server-name」を新PaperCutサーバのIPアドレスとホスト名に変更してください。

⑤ ファイルを保存して終了してください。


ゼロインストール方法でPaperCutクライアント・ソフトウェアを展開している場合、問題ありません。
起動時にクライアントを起動するログオン・スクリプトを使用している場合、
スクリプトに正しいサーバのホスト名またはIPアドレスが設定されているかを確認してください。

クライアント・ソフトウェアをローカル・インストールしている場合、次の節を参照してください。


クライアント・ソフトウェアをローカル・インストールしている場合のアップデート方法

クライアント・ソフトウェアを各クライアントPCにローカル・インストールしている場合、
最も簡単な方法はアップグレードしたサーバからクライアント・ソフトウェアのインストーラをコピーしてクライアントPCに再インストールすることです。

クライアント・ソフトウェアを実行している各クライアントPCの「config.properties」ファイルを編集します。
各クライアントOSに対応したconfig.propertiesファイルのロケーションは次の通りです。

・ Windows: <app-path>/client/win/config.properties

・ macOS: <app-path>/client/mac/PCClient.app
  PCClient.appを[control]クリックし<パッケージの内容を表示>を選択。
  <Contents>-<Resources>から「config.properties」を開く


セカンダリ・サーバとダイレクト・プリント・モニタ

PaperCutセカンダリ・サーバは、
PaperCutプライマリ・サーバ(アプリケーション・サーバ) 以外のプリント・サーバにインストールすることにより、プリント・ジョブのトラッキングを行うことができます。


ダイレクト・プリント・モニタは、
プリント・サーバに送信されないプリント・ジョブ(ローカルに接続されたUSB接続のプリンタなど)をトラッキングするために、個々のクライアントPC上で実行します。

組織内にセカンダリ・サーバやダイレクト・プリント・モニタが実行されているクライアントPCがある場合、
プリント・プロバイダの設定ファイル「print-provider.conf」を更新し、新PaperCutサーバのIPアドレスとホスト名に変更する必要があります。
ダイレクト・プリント・モニタを実行しているWindowsPCでは、「direct-print-monitor.conf」ファイルを同様の手順で編集します。


手順

① PaperCutセカンダリ・サーバが実行されているサーバもしくはダイレクト・プリント・モニタが実行されているクライアントPCへログインしてください。

② サーバ上の下記のprint-provider.conf(もしくはdirect-print-monitor.conf)が配置されているフォルダへ移動してください。

  ・ Windows: <app-path>/providers/print/<os>/print-providr.conf

③ テキスト・エディタから「print-provider.conf」を開いてください。

④ 「ApplicationServer=」の行を表示し、新サーバのIPアドレスに変更してください。

⑤ ファイルを保存して終了してください。

⑥ サーバもしくはクライアントPCのサービス「PaperCut Print Provider」
  (WindowsPC上のダイレクト・プリント・モニタの場合「PaperCut Direct Print Monitor」)を再起動してください。


リリースステーション

リリースステーション・ソフトウェアは、プリンタ傍に設置したワークステーション上で起動することにより、
ユーザのプリント・ジョブをセキュアにリリースすることができます。

組織でリリースステーションを使用している場合、
新PaperCutサーバのIPアドレスとホスト名を設定ファイル「connection.properties」を更新する必要があります。

リリースステーション・ソフトウェアの展開方法によっては、
各リリースステーション端末上の「connection.properties」を更新すう必要があります。

手順

① リリースステーション・ソフトウェアを起動しているPaperCutプライマリ・サーバもしくはサイト・サーバへログインしてください。

② サーバ上の下記のconnection.propertiesが配置されているフォルダへ移動してください。

  ・ Windows: <app-path>/release/connection.properties

③ テキスト・エディタから「connection.properties」を開いてください。

④ 「server-ip」と「server-name」を、新サーバのIPアドレスに変更してください。

⑤ ファイルを保存して終了してください。

リリースステーション・ソフトウェアをリリースステーション端末からローカル起動している場合は、
リリースステーション端末上の「connection.properties」を開き、上記と同じ手順で変更してください。


サイト・サーバ

PaperCut サイト・サーバは、PaperCutプライマリ・サーバの読み取り専用のコピーを取得し、
回復力とフェイルオーバーのために使用することができます。

組織がサイト・サーバを使用している場合、設定ファイル「site-server.properties」に
新PaperCutサーバのIPアドレスとホスト名を更新する必要があります。

手順

① サイト・サーバへログインしてください。

② 設定ファイル「site-server.properties」が配置されているインストール・フォルダ
  <app-path>/server/ へ移動してください。

③ テキスト・エディタから「site-server.properties」を開いてください。

④ 「server.master.address」に新PaperCutサーバのサーバ名もしくはIPアドレスを入力してください。

⑤ ファイルを保存して終了してください。

⑥ サービス「PaperCut Site Server Service」を再起動してください。


プリンタ展開

移行先のサーバのIPアドレスとホスト名が旧サーバと異なる場合、
新PaperCutサーバのホスト名でクライアントを再展開する必要があります。
新サーバからクライアントを再ダウンロードして、クライアントも最新の状態にしておくことを推奨します。
なお、クライアントを再インストールまたはアンインストールしても、
ユーザのコンピュータにインストール済みのプリント・キューは削除されません。
ユーザはプリンタ展開によって展開されたすべてのキューに印刷することができます。


Webプリント・サンドボックス

Webプリント・サンドボックスは、PaperCutサーバとは別のコンピュータ上で動作するWindowsアプリケーションです。
Webプリント経由でアップロードされたプリント・ジョブを処理します。

これを実現するために、サンドボックスはPaperCutサーバと通信し、
「Hot Folder」(PaperCutプライマリ・サーバ上の共有フォルダ)経由でプリント・ジョブを取得します。

「Hot Folder」のパスは、マップされたネットワーク・ドライブまたはUNCパスのいずれかであり、
サンドボックスPC上にある設定ファイル「web-print.conf」に保存されます。
この設定ファイルから、パスがどのように設定されているかを確認し、
サーバの新しいホスト名をポイントしているかを確認してください。

手順

① Webプリント・サンドボックスが実行されているPCへログインしてください。

② 設定ファイル「web-print.conf」が配置されているインストール・フォルダ
  <app-path> /providers/web-print/[platform]/web-print.confへ移動してください。

③ テキスト・エディタからweb-print.confを開いてください。

④ 「HotFolder」から始まる行を見つけ、正しいロケーションが設定されているかを確認してください。
  ・ web-print.confファイルのHotFolderにUNCパスが記述されている場合
    新サーバのホスト名をポイントするように設定されているか確認してください。
  ・ web-print.confファイルのHotFolderにマップされたドライブ名(通常W:\)が含まれている場合
    マップされたネットワーク・ドライブが新サーバのホスト名をポイントするように設定されているかを確認してください。

⑤ ファイルを保存して終了してください。

⑥ Webプリント・サンドボックス・プログラムを再起動してください。



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https://www.papercut.com/kb/Main/ChangingServerNameIP



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