2023年12月8日金曜日

Windows 11 (22H2以降) のPCからの印刷時、プリントサーバ経由の印刷の場合に出力完了までに時間がかかる事象について

現象
Windows 11 (22H2以降)のPC からの印刷時、プリントサーバ経由の場合、出⼒完了までに時間がかかる事象が確認されています。

<遅い例>

・ 印刷ボタンを押下(印刷を指示)してからスプールされるまでに時間を要する
・ Excel やWord 等の場合、Point&Print として登録しているプリンタの切り替えにも時間がかかる



発⽣環境

・ Point&Print 環境でクライアントOS がWindows 11(22H2 以降)の場合

・ Windows 11 (22H2以降) にて、ローカルポート (UNC パス: \\サーバー名\共有名) を指定している場合

※ プリンタ・ドライバの種類には関係なく発生します。
※ プリントサーバの種類には関係なく発生します。
※ 該当している条件でも発⽣する環境としない環境が確認されており、詳細な発⽣条件は不明。
※ クライアントがWindows Server 2022 (Windows 11 ベース) でも発⽣する可能性があります。



原因

Windows 11 22H2 にてプリントサーバ経由で使⽤するRPC通信周りの仕様がセキュリティ強化のため変更されていることが原因。

詳細は、下記マイクロソフト社のページをご確認ください。

【Windows 11 で印刷するための RPC 接続の更新】
https://learn.microsoft.com/ja-jp/troubleshoot/windows-client/printing/windows-11-rpc-connection-updates-for-print



回避策

上記マイクロソフト社のページで案内されている通り、発⽣環境において以下を実施することにより回避することができます。


① グループポリシーの変更、もしくはレジストリキーの追記

■ グループポリシー変更の場合
以下2つのグループポリシーを「有効」にします。(初期値は未構成)

・ コンピューターの構成 - 管理⽤テンプレート - プリンター
  - RPC 接続設定を構成する︓名前付きパイプ経由のRPC
  - RPC リスナー設定の構成︓名前付きパイプとTCP 経由のRPC







































■ レジストリキーの追記の場合
<キー>
 ・ HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows NT\Printers\RPC

<DWORD名>
 ・ RpcProtocols
 ・ RpcUseNamedPipeProtocol

<値>
 ・ RpcProtocols︓"0x00000007"に設定する
 ・ RpcUseNamedPipeProtocol︓"0x00000001"に設定する








なお、①のみで解決しない場合、ポートが閉じられていることによる影響、
もしくは以前のRPC仕様変更の影響も考えられるため、下記②、③を確認し設定します。


② サーバ側で、TCP135 と動的ポート(49152 ~ 65535)の通信ができるようポートを開放する。


③ クライアント側(Windows 11)で
  CVE-2021-1678に対するプリンタRPCバインド変更の展開の管理の回避策を実施する。

<キー>
 ・ HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\Print

<DWORD名>
 ・ RpcAuthnLevelPrivacyEnabled

<値>
 ・ "0"に設定する。




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