PaperCutのWebプリント機能を使用すると、
ユーザはブラウザからユーザ用Web画面へログインして印刷するファイルをアップロードするだけでプリンタへドキュメントを送信することができます。
しかし、状況によってはWebプリント経由でプリンタへジョブを送信することができず、エラー・メッセージが表示される場合があります。
この記事では、Webプリントのステータスに表示されるメッセージの意味と復旧方法について説明します。
ステータス = 完了: 印刷済 (もしくは「印刷準備完了」)
このメッセージはプリント・ジョブがWebプリントに正常にアップロードされ、プリンタへ送信されたことを意味します。
このメッセージが表示された後にプリンタから印刷物が出力されない場合、Webプリント経由ではなく、
プリント・サーバから直接テスト印刷を実行して出力されるかを確認してください。
さらなるトラブルシューティングは別記事「プリント・ジョブが消えた場合のトラブルシューティング」を参照してください。
ステータス = 完了: キューに保留中
このメッセージはプリント・ジョブがWebプリント経由でアップロードされ、
ホールド/リリース・キューもしくはバーチャル・キューに正常に保留されたことを意味します。
このメッセージが表示され後、リリースステーションやエンベデッド・ソフトウェアにログインしても
保留中のジョブ一覧に表示されない場合、
Webプリント経由ではなく、プリント・サーバから直接テスト印刷を実行して出力されるかを確認してください。
さらなるトラブルシューティングは別記事「プリント・ジョブが消えた場合のトラブルシューティング」を参照してください。
ステータス = 拒否: (拒否理由)
PaperCutは、様々な理由でプリント・ジョブを拒否するように設定されている場合があります。
一般的な例として、ユーザは制限のあるアカウントで残高が不足している場合、「拒否: 残高不足」というメッセージが表示されます。
PaperCut管理画面の<プリンタ>セクションから各プリント・キューの「フィルタと制限」から印刷ページ数制限、
ファイルの拡張子制限、用紙サイズ制限などの設定を行っている場合も拒否されます。
通常このメッセージは、PaperCut管理画面上で各プリント・キューに意図的に制限を設定しているために発生します。
ステータス = キャンセル済: プリント・ポリシーによるキャンセル
プリント・スクリプトが有効になっていて、ポップアップ通知の表示が必要な場合に発生する場合があります。
Webプリントは、プリント・スクリプトに対応していますが、ポップアップ通知には対応していません。
Webプリント用キューのプリント・スクリプトを無効化するか、
Webプリント経由のプリント・ジョブの場合はポップアップの表示を無視するようにスクリプトを編集する必要があります。
ステータス = 失敗: Printer ‘\\PaperCutSRV01\library-color’ is currently not available.
このメッセージは、選択したプリンタが見つからないためWebプリントはプリント・ジョブを印刷できないことを意味します。
このエラーが発生する原因はいくつかあります。
・ プリント・サーバから対象のWebプリント・キューが削除された場合
・ プリント・サーバから対象のWebプリント・キューの名前が変更された場合
・ プリント・サーバの名前が変更された場合
・ プリント・サーバの名前がサポートしているNetBIOS名よりも長い場合(15文字以内)
・ Webプリント・サンドボックス端末に正確な名前のプリント・キューが設定されていない場合
・ Webプリント・サンドボックスがWindows Server 2008R2もしくはWindows8以降で実行されていて、
PaperCut Ver.17.4 以前のバージョンを使用している環境で、クライアント側レンダリング(CSR)を使用している場合に発生する
特殊な問題の影響(PaperCut Ver.17.4でこの問題は解決済)
上記のケースのほとんどは、PaperCutの「プリンタ」の名前がサーバまたはサンドボックスに存在するプリント・キューの名前と一致しないため発生します。
この問題を解決するためには、Webプリント・サービスを実行しているPaperCutサーバもしくはWebプリント・サンドボックス・サーバにログインし、
プリント・キューがPaperCut管理画面のプリンタ・リストに存在する名前、
およびプリント・サーバ上のWebプリント用のキュー名と一致しているかを確認してください。
プリント・キューやサーバの名前を最近変更した場合、
PaperCut管理画面上でプリンタ名を変更する方法を記載した記事「プリンタ名の変更方法」を参照してください。
ステータス = 失敗: タイムアウト
ステータスにはこのメッセージの前に「レンダリングが正常に完了しました。
処理のためにジョブを準備します。」が表示され、その後このメッセージが表示されます。
このエラーが発生する原因はいくつかあります。
・ サービス「PaperCut Print Provider」が開始されていない可能性があります。
この場合、クライアントPCからWebプリントへは正常に印刷されたように見えますが、
実際は数分経過後に「失敗: タイムアウト」のエラーが表示されます。
・ Webプリント・サンドボックス上で、例えばMS WordなどのOfficeアプリケーションがダイアログを開いたままの状態のことがあります。
アプリケーション上で何らかのアプリケーションが開いたままの場合、ジョブは印刷されずタイムアウトします。
・ PaperCutの既知の問題(PaperCut Ver.19.0.4とVer.16.2で発生)により、タイムアウトが発生し印刷に失敗する可能性があります。
この問題を解決するためには、Webプリント・サービスを実行しているPaperCutプライマリ・サーバ
もしくはWebプリント・サンドボックス上で共有されているプリント・キューがホストしているプリント・サーバにログオンし、
サービス「PaperCut Print Provider」が実行中であるかを確認してください。
また、古いバージョンのPaperCutを使用している場合、最新版にアップグレードしてください。
Webプリント・サンドボックスの場合、サンドボックス端末(サーバ) のWebプリント用のユーザ・アカウントでログオンし、
サンドボックスサーバからOffice文書を通常印刷し、印刷をブロックするダイアログやプロンプトが表示されないかを確認してください。
ステータス = Error: Unable copy print data file when preparing print job
Webプリント・サービスもしくはサンドボックスは、プリント・ジョブを一時的に %TEMP% ディレクトリにコピーします。
このエラーは%TEMP%ディレクトリへのコピーに失敗した場合に表示されます。失敗は次のような場合に発生します。
・ Webプリントを実行しているサーバのディスク容量が不足している場合
・ Webプリント・サンドボックスのログオン・ユーザに %Temp% ディレクトリへの書き込み権限がない場合
この問題の解決方法は、WebプリントがWebプリント・サービス(デフォルト・モード) で実行しているか、
Webプリント・サンドボックス(サンドボックス・モード)で実行しているかにより異なります。
Webプリント・サービスが「SYSTEM」アカウントとして実行されている場合、%Temp%ディレクトリは「C:\Windows\Temp\web-print」にあります。
Webプリント・サービスがサービス・アカウントとして実行されている場合、
もしくはWebプリント・サンドボックスが実行されている場合、パスは「%TEMP%\web-print」になります。
Webプリントが実行されているサーバに十分なディスクの空き容量があるかを確認してください。
また、Webプリントがサービス・アカウントとして実行されている場合、もしくはWebプリント・サンドボックスである場合、
%Temp% ディレクトリのアクセス許可をチェックし、このユーザに読み取り、書き込み、変更の権限があるかを確認してください。
ステータス = 失敗: Unable to start handler to render print job
このエラーは上述した「Error: Unable copy print data file when preparing print job」と同じ理由で発生します。
WebプリントにPDFではなく画像ファイルをアップロードした場合に発生します。
これは、Webプリントで画像(.pngファイルや.jpegファイルなど) に使用される「image handler」(画像ハンドラ)が
何らかの理由でジョブを印刷できない場合に発生すると考えられます。
テストからサービスまたはサンドボックスが上記のようにWindowsの%Temp% ディレクトリに書き込めない場合にこのエラーが発生する可能性があります。
あるお客様の例ですが、Webプリント・サービスのサービス・アカウントとして実行するように構成した後、
このエラーが発生するようになったと報告がありました。
調査すると、Microsoft EdgeがデフォルトのPDFビューアに設定されているためこの問題が発生することが原因でした。
デフォルトのビューアをAdobe Readerに変更することによりこの問題は解消されました。
他の例として、ユーザがパスワードで保護されたドキュメントをWebプリントにアップロードしようとすると、このエラーが発生します。
この現象が発生した後、Webプリント・サンドボックス・サーバにログインすると、
アプリケーションが起動しパスワード入力のダイアログが開いているはずです。
Webプリントはパスワードで保護されたドキュメントの印刷には対応していないため、
パスワードを解除してからWebプリント経由の印刷を実行してください。
上術した例以外でこの現象が発生した場合、弊社までお問合せください。
ステータス = 失敗: Cannot access network printer ‘\\server\printer’ from ‘system’ account
ネットワーク・プリンタへアクセスできない理由1
デフォルトではローカル・システムとして実行されるWeb Print サービスが、
他のプリント・サーバ上にホストされているキューにプリント・ジョブを送信しようとしたけれども許可が得られなかった場合にこの現象が発生します。
Windowsの世界では、ローカル・システム・アカウントはローカル・サーバに対する完全な管理者権限を持っていますが、
別のサーバ上のプリント・キューを含めネットワーク上のリソースに対しては権限を持たないためエラーが発生します。
この問題の解決方法は、WebプリントがWebプリント・サービス(デフォルト・モード) で実行しているか、
Webプリント・サンドボックス(サンドボックス・モード)で実行しているかにより異なります。
・ デフォルト・モードの場合
少なくとも2つの解決方法があります。
難しい方法としては、サービス「PaperCut Web Print Server」をドメイン・ユーザまたはサービス・アカウントとして実行し、
他のプリント・サーバのプリント・キューへプリント・ジョブを送信する権限を持つように設定することです。
簡単な解決方法は、Webプリント用プリンタとして公開されているプリント・キューがPaperCutを実行しているサーバ上に
ホストされているかを確認することです。
・ サンドボックス・モードの場合
サンドボックス・プログラムは、システム・アカウントは使用せず、ログインしたユーザとして実行する必要があるため、
Webプリント・サンドボックス経由で送信されたプリント・ジョブの場合このエラーが発生することはありません。
このメッセージが表示される場合、PaperCutプライマリ・サーバ上のサービス「PaperCut Web Print Server」が無効化されておらず、
まだ実行されていることを意味します。
プライマリ・サーバにログオンし、サービス「PaperCut Web Print Server」を停止して無効化してください。
不思議なことに、Officeドキュメントの印刷は成功するが、PDFや画像ファイルは失敗するという事象が発生する場合があります。
これは、Officeドキュメントはドメインのユーザ・アカウントで動作するWebプリント・サンドボックスで印刷され、
PDFはローカル・システム・アカウントで動作するWebプリント・サービスで印刷されるため失敗します。
ネットワーク・プリンタへアクセスできない理由2
設定ファイル「print-provider.conf」のオプション「ServerName=」の行を編集することにより、この現象が発生する可能性があります。
この設定はほとんどのWebプリントの実装で互換性がなく、このオプションの変更をデフォルトに戻す必要があります。
管理者は、セキュリティ上の理由やユーザの利便性を考慮して、Webプリントでプリント・サーバの名前を隠したいと考え、
意図的にこの変更を行った可能性があります。
Webプリントでプリント・サーバ名を非表示にするための方法は、別途弊社までお問合せください。
その他
その他、不明なメッセージが表示された場合、別途弊社までお問合せください。
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https://www.papercut.com/kb/Main/WebPrintStatusMessages
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