2022年11月10日木曜日

プリンタの推奨設定 (Windows)

 ● プリンタを管理する方法

「印刷の管理」コンソールを使用すると、Windowsでプリンタのあらゆることを管理することができます。

コンソールを開くには、「Windows」キー + 「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、
「printmanagement.msc」と入力してEnterキーを押すのが最も簡単な方法です。

次に、管理したいプリンターを右クリックし、ショートカットメニューから「プリンターのプロパティ」を選択します。
すると、「プリンターのプロパティ」ダイアログが開き、設定を行うことができます。

それぞれのタブの説明と、設定上のアドバイスをご紹介します。



● <全般>タブ

<全般>タブでは、プリンタ名と、設置場所を設定することができます。












・ プリンタ名には、プリンタの設置場所やメーカー、 モデルを含む分かりやすい命名規則で設定されることをお勧めします。

・ PaperCutは「場所」フィールドを認識することができ、レポート生成などに役立ちます。
  モビリティ・プリントでも、このフィールドが使用され、ユーザにプリンタの場所を知らせることができます。

・ 「テストページの印刷」を使用すると、サーバからプリンタへ印刷ジョブを送ることができるかどうか、確認することができます。



● <共有>タブ

<共有>タブでは、プリンタを共有するためのプリント・サーバの設定や、その他のいくつかの設定を行うことができます。












・ プリンタを共有する場合は、「このプリンタを共有する」にチェックを入れてください。
  (モビリティ・プリントを使ってプリント・キューを共有する場合や、Find-Meプリントキューにのみ印刷ジョブを送信する場合は、
  このチェックを外しておいても問題ありません)

・ PaperCutは長いプリンタ名でも動作しますが、Microsoftによると、共有名は32文字より短くする必要があるとのことです。

・ MacとLPR接続で印刷する場合は、共有名にスペースを含まないことをお勧めします。

・ 「クライアント・コンピューターで印刷ジョブのレンダリングをする」にチェックを入れてください。
  無効になっている場合、サーバに負荷がかかったり、Windows10からの印刷で問題が発生する可能性があります。

・ 「追加ドライバー」をクリックすると、32ビットシステム用のドライバを追加することができます。



● <ポート>タブ

このタブでは、Windowsプリント・キューが、物理的なプリンタと通信するためにどの「ポート」を使用するかを設定することができます。

プリンタ・ポートは、ファイアウォールのポートとは異なり、従来はCOM1やLPT1のようなコンピュータ上の物理的なポートを指していましたが、
最近では、プリンタのIPアドレスを指定する場所として使用されます。環境に合わせて、どのポートを使用するかを決定してください。












・ ほとんどのプリンタのポートは、プリンタのIPアドレスを指す標準TCP/IPポートを使用します。

・ バーチャル・キューを設定する場合は、ポートを「nul」に設定する必要があります。(「null」ではありません。)

・ PaperCut TCP/IP Portも使用できますが、これは「ハードウェアチェック」機能を使用する場合にのみ推奨されます。
  PaperCutポートは、アプリケーションが最後のジョブの印刷完了を待ってから次のジョブを分析するため、
  必然的にPaperCutポートの印刷速度が低下します。
  そのため、ハードウェアチェックが必要ない場合は、標準TCP/IPポートをご利用ください。

・ WSDポートを使用すると、プリンタのIPアドレスが分かりにくくなり、PaperCutがSNMP経由でプリンタと通信し、
  トナーレベルとステータスを判断することが難しくなるため、お勧めしません。

・ 「双方向サポートを有効にする」設定を使用すると、プリンタ・ドライバが物理プリンタと通信してプリンタ・ハードウェアを検出したり、
  仕上げユニットが取り付けられているかどうかを調べたり、場合によってはプリンタがエラー状態にあるかどうかを調べたりすることができます。
  この設定が役立つ場合もありますが、この設定が原因で不安定になったり、
  プリント・キュー内のジョブの状態が「プリンターに送信」になったりすることもあります。
  設定がグレーアウトで表示されている場合は、この設定は適用されないことを意味します。



● <ポート>タブ - 「ポートの構成」

このセクションでは、ポートの詳細な設定を行うことができます。
ほとんどの場合、この設定は自動で行われます。















・ 「プロトコル」は「RAW」を選択するのが理想的です。
  このタイプでの接続は、従来のLPR接続よりも高速で、最近のプリンタのほとんどでサポートされています。

・ プリンタの現在のステータスをWindowsが照会できるようにするために、「SNMPステータスを有効にする」にチェックを入れることをお勧めします。
  ここで選択した「コミュニティ名」と、プリンタで使用しているコミュニティ名が一致している必要があります。
  一致していない場合、Windowsはデバイスがオフラインであるとみなします。



● <詳細設定>タブ

このタブでは、プリンタが使用可能な時間、プリント・キューが物理プリンタと通信するために使用するドライバ、
およびドキュメントのスプール方法を設定できます。












・ 「ドライバー」には、「プリンタの管理」コンソールで設定されているドライバの名前が表示されます。
  使用可能な場合は、PostScript、またはPCLドライバを選択されることを強くお勧めします。

・ 「全ページ分のデータをスプールしてから、印刷データをプリンターに送る」設定について、
  これは印刷ジョブをプリンタに送信する前に、ドキュメントを完全に分析できるように、PaperCutによって自動的に設定されます。

・ ドライバがPCLやPostScriptではなく、独自のプリンタ言語で印刷ジョブをスプールするのを防ぐには、
  「詳細な印刷機能を有効にする」のチェックを外します。
  この設定を無効にすることにより、PaperCutは印刷ジョブのスプールファイルを正確に読み取ることができ、
  その結果、正確なページ数や、カラー検出、グレースケール変換、ウォーターマークなど、PaperCutの多くの機能を使用することができるようになります。

・ 「標準の設定」を使用すると、デフォルトの用紙サイズや色の設定など、すべてのユーザのデフォルト・オプションを設定することができます。
  これは、印刷時の設定メニューに似ていますが、それはログインしているユーザにのみ適用される設定です。

・ PaperCut ver.19.1.4以降、プリンタがバーチャル・キューである場合、利用可能時間を午前4:00から午前4:01に設定するようになりました。
  これは、ジョブがPaperCutによって意図的に保持されるのではなく、Windowsによって印刷されるようにスケジュールされる、
  いくつかのまれな状況を防ぐのに役立ちます。



● <セキュリティ>タブ

ここでは、プリント・キューやドキュメントを管理する権限を持つユーザ、またはグループを制御するためのアクセス許可の設定を行うことができます。












・ デフォルトのアクセス許可をそのまま使用し、PaperCutの機能である「フィルタと制限」を使用してプリンタへのアクセスを管理することをお勧めします。

・ これはオプションですが、物理キューの場合、ユーザがPaperCutのホールド/リリース・キュー設定を回避するのを防ぐために、
  「CREATER OWNER」のドキュメント管理権限を削除することができます。
  ただし、Find-Meプリント・キューでは、「nul」ポートを使用しますので、この点については心配する必要はありません。
  注意点として、一部のメーカーのドライバは、「CREATER OWNER」の権限を必要とする場合があります。

・ ユーザが保留中の印刷ジョブを(権限を変更せずに)再開できないようにするもう一つの方法は、PaperCut TCP/IP Portを使用することです。
  ユーザが保留中のジョブを再開しようとすると、そのジョブはPaperCutによって、自動的に削除されます。



● <デバイスの設定>タブ

この設定は、メーカー/機種/ドライバにより、異なる場合があります。
また、ここでの設定がPaperCutの機能に干渉する可能性があります。
例えば、キュー管理機能のうち、メーカーが実装しているプル・プリントを設定するような項目にご注意ください。



















● その他の設定

・ プリント・サーバ名は短くて分かりやすいものする

サーバ名が15文字以上の場合、Windows スプーラはサーバ名の末尾を切り取って、15文字に短縮します。
これは、Windowsの長年にわたる制限事項です。
これにより、印刷ジョブをセカンダリ・サーバに送信しようとすると、PaperCutのWebプリントおよびFind-Meプリントで問題が発生する可能性があります。
このような問題を避けるために、サーバ名は短くしてください。


・ スプールのディレクトリを変更する

特に、環境内にプロッタ、ワイド・フォーマット・プリンタ、またはCAD関連の印刷がある場合は、
通常、巨大なスプール・ファイルを処理することとなります。
スプールのディレクトリを変更して、デフォルトの「C:¥」ドライブの下や、独自の別のパーティションまたはHDDの下に配置しないようにします。
システムに別の物理ディスク、または仮想ディスクがある場合は、スプール・ファイルをこの場所に移動して、
大きなスプールファイルがオペレーティングシステムのページファイルと同じディスク上に存在しないようにします。


・ Windowsのプリント・キューでドキュメント名を「非表示」にしようとしている?

Windows 2012より以前は、PaperCutのプリント・プロバイダを使用する方法しかありませんでした。
しかし、2012以降をお使いの場合は、OSレベルで組み込まれた方法を利用して、ドキュメント名を非表示にします。


・ 可能な限り、「プリンター・リダイレクト」を無効にする

専用プリント・サーバで「プリンター・リダイレクト」を無効にします。
これは、「プリンター・リダイレクト」によりエンタープライズ環境用に作成されていないプリンタ・ドライバがインストールされると、
スプーラ・サービスで障害が発生するためです。
この設定に関しては、Microsoftのガイダンスに従ってください。



● チェックリスト

・ プリンタの共有名は32文字以下にする。

・ プリント・サーバ名は15文字以下にする。

・ <共有>タブで「クライアント・コンピューターで印刷ジョブのレンダリングをする」が有効になっているかを確認する。

・ 標準TCP/IP ポートを使用する。

・ ハードウェアチェック機能を使用する場合は、PaperCut TCP/IP Portを使用する。

・ バーチャル・キューに「nul」ポートを使用する。

・ 場合によっては、<ポート>タブの「双方向サポート」を有効にする必要がある。

・ ポートのプロトコルは「RAW」を使用する。

・ 可能な場合は、Type-3 PCL または PostScriptドライバを使用する。

・ <詳細設定>タブの「詳細な印刷機能」を無効にする。

・ <セキュリティ>タブのアクセス許可はデフォルトのままにする。

・ Windowsのスプール・ディレクトリを、非システム・ディレクトリに移動する。

・ ドキュメント名を非表示にするには、組み込みのWindows メソッドを使用する。

・ ドライバの分離を「共有」または「分離」に設定する。

・ 可能であれば、プリント・サーバの「プリンター・リダイレクト」を無効にする。


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