2020年11月16日月曜日

ハードウェアチェックが印刷速度に与える影響について


PaperCutは、プリント・サーバ上のスプール・ファイルを解析することによりプリンタの使用状況を正確にトラッキングします。
PaperCutはジョブがプリンタへ送信される前に、ページ数, カラー/モノクロ, 両面/片面, 用紙サイズなどのジョブ属性を検出します。
出力されたページがPaperCutの出力前の解析と異なる場合があります。
ハードウェアチェック機能を使用して実際に出力されたページ数をプリンタ本体から確認することができます。

ハードウェアチェック機能により、ログの精度を向上させることができますが、プリント・ジョブ間で遅延が発生するため、印刷速度は少し遅くなります。
この記事では遅くなる理由について説明します。


ハードウェアチェックの動作

ハードウェアチェック機能について」の「■ ハードウェアチェックの動作」を参照してください。


ハードウェアチェックが印刷速度に与える影響

ハードウェアチェックは、前のジョブの出力が完了するのを待機している間、プリント・ジョブ間に遅延が発生するため、印刷速度に影響を与えます。
PaperCutはジョブの完了をSNMPステータスからデバイスが「アイドル」状態であるかどうかをチェックすることにより検出します。
PaperCutは次のジョブをリリースする前にページカウントのスナップショットを作成してアイドル状態になるのを数秒間待ちます。
一部のプリンタはジョブの出力中にアイドル状態であると示すため、しばらく待機します。
PaperCutは後続のジョブの出力を開始する前に、前のジョブの出力が完全に完了したのを確認する必要があります。

プリンタがアイドル状態になるのを待つプロセスでは、次の2種類の遅延が発生します。

 ・ プリンタがアイドル状態になるのを待つ間の遅延

 ・ 前のジョブが完了するまで後続のジョブのスプールができないために発生する遅延。
   ハードウェアチェック機能を無効化すると、このプロセスは前のジョブが完了する前に次のジョブの処理を開始します。


印刷スピードを向上するためのオプション

ハードウェアチェック機能を有効化すると、印刷速度は遅くなります。
そのため、ログの精度の向上と印刷速度の間にはトレードオフがあります。
ハードウェアチェック機能の導入を検討している組織では、このトレードオフについて検討する必要があります。
印刷速度を優先する場合は、ハードウェアチェック機能を無効化してください。

ハードウェアチェック機能を有効化した場合、PaperCutの印刷ログをデバイスのメーター/請求カウンタとより厳密に一致させることを選択したことになります。
これが唯一の理由である場合、カウンタ値には常にある程度の不一致があるため、通常はハードウェアチェック機能を有効化することをお勧めしません。

PaperCutのハードウェアチェック機能の微調整をするための応用設定があります。
この記事では微調整の方法について記載します。
なお弊社では微調整を行わずデフォルト設定のまま使用することを強く推奨します。
微調整は弊社からの依頼がある場合のみ設定することをお勧めします。


警告: これらの設定を改ざんすると、プリント・ジョブがリリースされなくなったり、
    正しく実印刷枚数の補正されなくなったりするなどの大きな問題が発生する可能性があります。
    これらの設定を変更する場合、少しずつ変更を行い、それぞれを徹底的に検証してください。


ハードウェアチェック機能が有効化されている場合、PaperCutはプリンタから「アイドル」状態を検知するまで待ってから後続のジョブをリリースします。
ジョブがリリースされると、出力が完了するまでプリンタの状態は「印刷中」に変わり、出力が完了すると「アイドル」状態に戻ります。

この動作はプリント・プロバイダの設定ファイル「print-provider.conf」にオプションを追記することで調整することができます。

 ・ “Before” Loops – プリンタが「アイドル(IDLE)」状態の場合、
           PaperCutがプリント・ジョブをリリースするに待機する「ループ数(loops)」(1ループ = 1秒) を指定します。
          デフォルト値は「0」です。これは最も速いオプションです。この値を変更する必要はありません。

 ・ “After” Loops –   プリンタ本体のカウンタ(メーター)値の増加が停止した後(プリンタから出力が完了したことを示します)、
          最後のカウンタ値を読み取って記録し、
          次の保留中のジョブを開放するまでPaperCutが待機する「ループ数(loops)」(1ループ = 1秒) を指定します。
          デフォルト値は「5」です。
          高速プリンタの場合、これを「3」にして60ページ/1分(PPM) 以上にすることができます。
          この値の設定が小さすぎると、PaperCutは現在のジョブのページ数を過少の調整し、
          後続のジョブのページ数を過大に調整してしまう可能性があります。


これらの値の調整は、PaperCut Print Provider がインストールされているプリント・サーバ上の設定ファイル「print-provider.conf」から行います。
設定ファイルの場所は「[application-directory]\providers\print\[platform]\print-provider.conf」です。

この設定ファイルには、特定のプリンタ製造元または機種の特定の一意のハードウェアチェック設定を、
最大5つまでカスタム行を追加することができます。
これらの各行は「HWCheckModel1」から始まり「HWCheckModel5」まで設定できます。

下記は、モデル「HP Laserjet 4100」とメーカー「Brother」の設定例です。この文字列はデバイスがSNMP経由でレポートするものと一致します。


 ・ HWCheckModel1=model=“HP Laserjet 4100” beforeloops=“0” afterloops=“4”

 ・ HWCheckModel2=model=“Brother” beforeloops=“0” afterloops=“3”



https://www.papercut.com/kb/Main/HowDoesHardwareCheckingAffectPrintingSpeed


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