2021年6月1日火曜日

Find Meプリントでジョブが消える場合のトラブルシューティング

PaperCutのFind Meプリント機能は、プリント・ジョブを特定のプリント・キューへ送信し、
任意のプリンタからプリント・ジョブをリリースすることができます。
この機能を使用すると、ユーザやシステム管理者の利用・運用は簡単になります。しかし正常に動作しないと困ったことになります。

PaperCut社にはFind Meプリントが正常に動作しない場合の問合せが寄せられ解決するためのノウハウがあります。
この記事では、Find Meプリント・キューへ送信されたプリント・ジョブが消えてしまうが、
サーバ上のプリント・キューは正常に動作していると想定した内容になります。


Find Meプリントのみの問題か印刷全般の問題かを確認する

最初に、これがFind Meプリントの問題なのか、それともこのプリンタ/ドライバ/サーバへの印刷の問題なのかを確認する必要があります。
確認のため、プリント・サーバ上から「出力先」のプリント・キュー(物理キュー)にプリント・ジョブを送信してみてください。
出力先のキューはFind Meプリント・キュー(バーチャル・キュー)と同じドライバおよび設定である必要があります。

物理キューへ直接印刷してプリンタから出力されずジョブが消えた場合、
プリント・ジョブが消えた場合のトラブルシューティング」を参照してください。

物理キューへ直接印刷してプリンタから出力された場合、Find Meプリント・キューへの印刷時のみ発生する問題となります。
後述する記事を読み進めてください。


プリント・サーバがFind Meプリント環境のために正しく設定されているかの確認

PaperCutをベストの状態で使用するために、Windows Serverを使用してプリント・サーバを構築する場合、
「Windowsプリント・サーバを構築するためのベストプラクティス」に従うことを推奨しています。
下記にFind Meプリントを使用する場合に特に重要になる項目を記載します。

 ● Find Me プリント・キューは、標準TCP/IPポートやPaperCut TCP/IPポート、WSDポートではなく、
   「nul」という名前のローカルポートもしくはLPT1やLPT2ポートを使用することを強く推奨します。

 ● Find Me プリント環境では、Type3プリンタ・ドライバ(メーカーのサイトからダウンロード) と
   Type4プリンタ・ドライバ(Windows Server 2012以降にバンドルされている) を混在して使用しないでください。
   Type3ドライバを使用することを推奨します。

 ● Windowsプリント環境の場合、すべてのプリント・キューの「詳細な印刷機能を有効にする」を無効化してください。
   「「詳細な印刷機能」を無効化する」を参照してください。


プリンタ・ドライバの確認

Find Meプリント・キュー(バーチャル・キュー)とリダイレクト先の物理キューに設定するドライバは同一のドライバを使用するようにしてください。
複数メーカーのデバイスが混在する環境の場合、バーチャル・キューと物理キューは少なくとも同じ言語のプリンタ・ドライバを使用してください。
(例: PostScriptドライバを使用)
バーチャル・キューと物理キューのドライバ言語が異なる場合、ジョブが消えてしまう場合があります。


ジョブが間違った宛先キューにリリースされていないかを確認

Find Me プリントで、誤って間違ったデバイスからジョブがリリースされるように設定されてしまっている場合があります。
PaperCut管理者画面の <ログ> - <ジョブ・ログ> から確認できます。問題のプリント・ジョブを見つけて、
意図したものとは異なるプリンタにリリースされていないかを確認してください。
図したプリンタとは異なるプリンタから出力されている場合、Find Me プリントの設定を再チェックする必要があります。

1. PaperCut管理画面へログイン

2. <プリンタ>セクションの「プリンタ・リスト」から問題のバーチャル・キューを選択

3. 「プリンタの詳細」画面が開きます。「ジョブのリダイレクト設定」エリアを表示してください。

4. ジョブのフォワード先に設定した物理キューが正しいかを確認してください。
















5. <デバイス>セクションを選択し「デバイス・リスト」からジョブが出力されなかったデバイスを選択してください。

6. 「デバイスの詳細」画面の「プリント・リリース」エリアを表示してください。

7. 「Find Meプリントのサポートを有効化」にチェックがついていて、
  「宛先キューの選択」からリダイレクト先の物理キューが正しく選択されているかを確認してください。



 













ジョブがプリント・サーバをまたいでリダイレクトする場合のみ問題が発生

Find Meプリントを設定することにより、あるプリント・サーバ上のバーチャル・キューにジョブを送信した後、
別のプリント・サーバ上にホストしている物理キューにジョブを転送し、この物理キューからプリンタへジョブを出力することができます。
これを「クロスサーバリダイレクト」と呼んでいます。この設定に間違うとジョブが消える場合があります。

 ● クロスサーバリダイレクトを設定する各サーバのOSは同じOSタイプである必要があります。
   (例: プリント・サーバ全台Windows Server)

 ● 各プリント・サーバ上のサービス「PaperCut Print Provider」が、
   印刷先のプリント・キューにジョブを送信する権限を持つサービス・アカウントで実行されているかを確認してください。
   ローカルシステム(SYSTEM)アカウントにはこれらの権限がありません。詳細は後述する「「Error: 5」メッセージが表示される場合」を参照してください。

 ● 各プリント・サーバ上のサービス「PaperCut Print Provider」が実行されているかを確認してください。
   (サービス・アカウントのパスワードが失効していることが原因で「PaperCut Print Provider」が停止している場合があります。)

 ● Windows環境では、クロスサーバリダイレクトを機能するためにセカンダリ・サーバ上の宛先キュー(物理キュー)の共有は有効化する必要があります。


「Error: 5」メッセージが表示される場合

このエラーを確認する場合、PaperCut管理画面の <ログ> - <アプリケーション・ログ> に「アクセス拒否(Error: 5)」が記録されているかを確認してください。
<アプリケーション・ログ>には次のように表示されます。

Unable to redirect job from \\PrintServer1\Find-Me-Printer to \\PrintServer2\DestinationPrinter. Is the "Print Provider" service running under a user account with permissions to redirect to the target printer? User:SYSTEM - Access is denied. (Error: 5)

サービス「PaperCut Print Provider」はスプール・ファイルを他のプリント・サーバへコピーする権限を持つユーザ・アカウントとして
実行されている必要があります。
Windowsの「ローカルシステム」(または「SYSTEM」)アカウントにはこの権限がありません。
サービス「PaperCut Print Provider」をドメインユーザ・アカウントで実行するように設定していない場合、
あるプリント・サーバから別のプリント・サーバにジョブをリダイレクトするようにFind Meプリントを設定しようとすると、
このエラーが発生する可能性があります。


「Error: 1801」メッセージが表示される場合

PaperCut管理画面の <ログ> - <アプリケーション・ログ> に「Unable to redirect job… (Error: 1801)」と記録されているかを確認してください。
<アプリケーション・ログ>には次のように表示されます。

Unable to redirect job from \\PrintSRV01\find-me-printer to \\PrintSRV01\library-color. Is the "Print Provider" service running under a user account with permissions to redirect to the target printer? User: SYSTEM - T (Error: 1801)

Microsoft社によると、このメッセージは無効なプリンタ名の場合に表示されます。
(1801 ERROR_INVALID_PRINTER_NAME)  しかしながら、PaperCut社では様々な条件によりこのエラーが発生する可能性があることを見てきました。
下記は例です。

 ● 印刷先のキューがサーバ上から削除されたり名前が変更されたりした場合に発生する可能性があります。

 ● Find Meキュー(バーチャル・キュー)がホストするサーバと宛先キュー(物理キュー)がホストするサーバの間で、
   Windows 印刷に必要なポート(特にTCP 445) がブロックされている場合に、発生する可能性があります。


「Error: 1804」メッセージが表示される場合

PaperCut管理画面の <ログ> - <アプリケーション・ログ> に
「the specified datatype is invalid」と記録されているかを確認してください。
<アプリケーション・ログ>には次のように表示されます。

Unable to redirect job from \\PrintSRV01\find-me-printer to \\PrintSRV01\library-color. Is the "Print Provider" service running under a user account with permissions to redirect to the destination printer? User: Alan-One- The specified datatype is invalid. (Error: 1804)

これはWindowsのエラー(1804 ERROR_INVALID_DATATYPE)です。プリント・ジョブのスプール・ファイル(別名「datatype」) の形式が
プリント・キューの構成方法と互換性がないため、ジョブをバーチャル・キューから物理キューへリダイレクトできなかったことを示しています。

このエラーが発生する一般的な原因は、バーチャル・キューの「詳細な印刷機能を有効にする」が有効化されていることです。
この機能が有効化されていると、WindowsはEMFデータ・タイプでプリント・ジョブをスプールします。
出力先の物理キューの「詳細な印刷機能を有効にする」が無効化されています。

Find Meプリントが機能するためには、PaperCutはバーチャル・キューから出力先の物理キューにスプール・ファイルをコピーします。
これが異なるデータ型の場合、このエラーが発生する可能性があります。

解決策は、Find Meプリントが設定されているすべてのプリント・キューの「詳細な印刷機能」が同じ設定であることを確認してください。
(可能な限りすべてのプリント・キューで無効化することを推奨します)


EdgeなどのWindows10ストアアプリからの印刷のみ発生する場合

Windows10ストアアプリから印刷した場合のみジョブが消える場合、プリント・キューの中を確認してください。
先頭のプリント・ジョブが「一時的 – スプール中」の状態でスタックし、後続のジョブは「印刷中」の状態になり、
他のすべてのプリント・ジョブは保留状態になります。
この状態になった場合の対処方法は「ジョブの状態が「印刷中」のままスタックする場合の対処方法」を参照してください。












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https://www.papercut.com/kb/Main/VirtualQueueIssues


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